かぜ
「かぜ」とは?
子どもの病気の中でも一番多いのが「かぜ」で鼻や喉に感染がおこり炎症を起こします。
症状は咳、鼻水、鼻づまり、のどの痛みや発熱等で、一部のウイルスは嘔吐や下痢といった消化器症状を伴うこともあります。
かぜの原因ウイルスは約200種類以上いて、ほとんどのウイルスは迅速検査(鼻や喉をこちょこちょする検査)はありません。
迅速検査が存在する感染症は、①重症化(入院してしまう)リスクの高い感染症や、②重症化することは少ないが感染力が非常に強く注意を要するもの、のいずれかあるいは両方に該当するものだけです。
治療は?
原因の9割以上がウイルスによるもので抗生剤(抗菌薬)は効きません。(抗生剤が効くのは「細菌」に対してだけです)
また、かぜの咳や鼻水の症状に対して有効性が証明されているお薬はほとんどありません。
粘っこい鼻をさらさらにするために痰切りのお薬を飲むことや、ご自宅で鼻みずを繰り返し吸引してもらうこと、しっかりと休んでゆっくりすることが一番の治療になります。かぜの鼻水に対して、アレルギー性鼻炎に使用される抗ヒスタミン薬(特に古い抗ヒスタミン薬)が投与されているケースもありますが、眠気の副作用や分泌物がより粘っこくなってしまうことがあり、鼻呼吸がメインの乳児のお子さんにはデメリットになります。
書いてて少し切なくなってきました・・・・安心してください。ほとんどの場合、鼻水、咳は1週間ほどでピークを越えて徐々によくなります。(自分の力で治すので「日にち薬」と言います)
鼻みずは最初は透明でも数日かけて黄、白、緑など色のついた粘っこい鼻みずに変わっていくのが典型的な経過です。
保育園、幼稚園に通っている乳幼児期は繰り返し「かぜ」にかかるため、鼻みず→咳→治りかけてまた鼻みず→咳→鼻みず→治りかけて・・・とずっと1つのかぜが続いているように見えるときもありますが、多くはウイルス感染を繰り返しているパターンで、小学校以降になるとぐっと頻度が減ります。
受診のタイミングは?
症状の出始めで受診していただいたときは、周りの感染症の流行状況などを確認し、「かぜ」の可能性が高いと判断したら最低限の処方で様子を見ていただくお話をさせていただきます。
経過の中で
発熱、咽頭痛があり咳、鼻みずがほとんどない時 → 溶連菌感染症の疑い
途中から耳の痛みが出てきたとき → 中耳炎の疑い
痰のからんだ咳がひどいとき → 気管支炎、気管支喘息の合併の可能性
オットセイが鳴くような、あるいは犬の吠えるような咳がひどいとき → クループ症候群の可能性
以上が1つでも当てはまる場合は受診をおすすめします。
また「かぜ」かな?思ってたけど透明な鼻みずがずっと出続けていてアレルギー性鼻炎ですね!ということもあります。
もちろん色々と判断が難しいと感じる、ぐったりしている、高熱が続く、ただただ心配などあれば、いつでも受診してください!
